厚生労働省が策定した「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(通称:エイジフレンドリーガイドライン)において、対象となる年齢の考え方は以下の通りです。


1. 対象となる「高年齢労働者」の定義

この指針において、明確に「何歳以上」という厳密な線引きはありませんが、一般的には以下の年齢層を念頭に置いています。

  • 概ね60歳以上の労働者

    • 公的年金の受給開始年齢の引き上げや、高年齢者雇用安定法の改正により、60歳を超えて働くことが一般的になっているため、主に対象とされます。

  • 50代からの準備期

    • 身体機能の変化(筋力、視力、平衡感覚などの低下)は50代から顕著に現れ始めるため、50代を含めた「加齢に伴う変化」を意識した対策が推奨されています。

2. なぜ「年齢」で区切るのが難しいのか

指針が特定の年齢を強く固定しないのには、以下の理由があります。

  • 個人差の大きさ: 60代でも身体的に非常に若々しい方もいれば、50代で体力の衰えを感じる方もいます。

  • 業務特性: 重筋作業や高所作業など、身体的負荷が高い仕事ほど、より早い段階(50代〜)での対策が必要になるためです。

3. 事業者に求められる視点

事業者は「〇歳になったから対策する」のではなく、以下のフェーズで捉えることが重要です。

フェーズ対策の考え方
予防的対策40代・50代からの健康づくり、体力チェックの実施
環境整備照度の確保、段差の解消、補助機器の導入(全世代に有効)
個別配慮60歳以上の再雇用時など、個々の身体能力に応じた作業配置

補足:背景にあるデータ

高年齢労働者は、若年層に比べて**「転倒」「墜落・転落」による災害が多く、また一度怪我をすると休業日数が長引く(重症化しやすい)**傾向があります。そのため、年齢を問わず「加齢による身体機能の低下」を前提とした職場づくりが求められています。


次にお手伝いできることはありますか?

例えば、「具体的にどのような転倒防止策を講じればよいか」や、「エイジフレンドリー補助金の活用方法」について詳しくお調べすることも可能です。